財団法人への移行について

すみれ学級は、お腹をすかし、宿題も手につかず、母、父らの保護者の帰りを待つ子どもたちに「ささやかな食事を提供し、子どもたちの勉学を支える」ためにつくられました。

すみれ学級は、2016年8月に始めましたが、この10ヶ月の経験から、わかることは、子どもの貧困は、大都市固有のものではなく地方都市はいうに及ばず全国規模で拡大しているということです。
敷戸小学校全員で296名でそのうちすみれ学級を体験した児童は、19.6%に及びます。
これを大分市の小学生26,930名(2015年)に適用しますと、実に5,278名もの多数に達します。
全国規模でみますと、雑にはなりますが政府統計によりますと、5歳~9歳525万人、10歳~14歳548万人、合計1,076万人の幼児・児童がいます。貧困率は6人に1人と言われますから、日本全国では、179万人の子供たちが貧困に喘いでいるということになります。
敷戸と同じ比率にしますと、210万人の子供が、すみれ学級を必要としていることになります。
こうした状況を打開するためには、すみれ学級を、2組、3組と増やしていく必要があります。
これまで、すみれ学級は、(株)そうりんの単独で運営してきましたが、すみれ学級を増やしていくためには、そうりんの財力だけでは無理があります。
したがって、財団にし、広く協力者を募り、ゆくゆくは公益法人にし、規模を広げることで、すみれ学級を大分市内にいくつも作りたいと考えています。これが、第一の理由です。
 すみれ学級を増やし、継続するためには、若い人材が必要です。
子どもの貧困は、現在の政治・行政の貧困に原因があるため、すぐには解決できません。子どもの貧困が、言われ始めてから20年近くたち、改善の余地すらなく、反って悪化するばかりです。
すみれ学級の必要性は、相当長期に20年間以上続くことは間違いありません。この長期にわたる事業を支えるためには若い人材が必要です。
財団法人は、「財団法人に就職し、結婚し、子どもを産み、十分な教育を受けさせることができる給与」を支払うことができるようにならなければ、すみれ学級を維持し、発展することはできません。単なる自己満足に終わります。
100万人をはるかに超える子供の貧困をなくすには、すみれ学級は無力です。しかし、子どもたちの貧困をなくす支点にはなれます。
古代ギリシャのアルキメデスは、「私に支点を与えよ。さらば、地球を移してみせる」と言ったそうです。
皆で協力して、すみれ学級を子どもの貧困を無くす「支点」としましょう。
そうした理由から、すみれ学級を財団に移行しました。
運営内容は、(株)そうりんの運営していたすみれ学級と全く同じです。コンビニには、弁当も食べ物もたくさんあります。
スーパーには、もっとたくさんの食べ物があります。
テレビでは、美味しいレシピが放映されています。周囲の多くが飢えている状態ではあきらめもつくでしょうが、周囲に有り余る食べ物がある中で飢えている子供たちの心の渇きと痛みはどれほどあることでしょうか。

子どもたちを飢えさせてはなりません。

皆さん、力をあわせて、子どもたちに食事と教育の支援をしましょう。

数多くの皆さんのご支援を切に希望する次第です。

一般財団法人 すみれ学級
理事長 藤井富生