すみれ学級とは

子ども食堂・勉強部屋・子どもの居場所です。
現在、大分市内に4ヵ所、別府市内に2ヵ所、豊後大野市内に1ヵ所のすみれ学級(ふれあい子どもカフェ)があります。
これらの7ヵ所で2019年度は、開催日数1,205日、提供食事数14,000食になる見込みです。
また、大分大学経済学部の授業における体験学習の場として、提供しています。

開催場所

① すみれ学級1組(敷戸教室) 大分市敷戸西町1182-298
② すれみ学級2組(大津教室) 大分市大津町1-3-11
③ すみれ学級3組(小池原教室)大分市小池原団地集会場
④ すみれ学級4組(別府はるかぜ教室)別府市鶴見8組5 はるかぜ内
⑤ 野口ふれあい子どもカフェ 別府市野口元町 野口ふれあい交流センター(野口小学校跡地)
⑥ すみれ学級5組(三重教室)豊後大野市三重町市場(三重第一小学校の近く)
⑦ すみれ学級6組(岩田町教室)大分市岩田町1-7-7 サンライトビル201号

開催日時、日数
①~④ 各学級、月・水・金の週3回、17時~20時に開催。夕食を提供し学習支援を行います。
年間開催日数は、各学級141日。
①   木・土の週2回、17時~20時、進学塾。年間100日開催。
③   火・木・土の週3回、登校前に朝食を提供。年間149日開催。
⑤   毎週日曜日、11時~15時に開催。昼食を提供し学習支援を行います。年間51日開催。
⑥   月・火・水・木・金の週5回、登校前に朝食を提供。年間241日開催。
⑦   火・金の週2回、17時~19時、夕食を提供。年間100日開催。

運営スタッフ
調理・生活指導員、学習指導員を各学級、子どもカフェに配置しています。
〈人員〉調理・生活指導員20名、学習指導員24名。
1組(敷戸教室)では大分大学経済学部の学生、4組(別府はるかぜ教室)と野口ふれあい子どもカフェではAPU(立命館アジア太平洋大学)の学生(留学生を含む)も社会人とともにそれぞれ指導にあたっています。


すみれ学級開設の動機とこの間の状況

飽食の時代と言われて久しい今日の日本で、自己責任の全くない子どもたちが「食べることに困窮している」という状況を深く憂え、日本の未来を担う子ども達の「食事」を確保し教育格差が負の連鎖とならないように学習を支援し児童・生徒の健全な成長を図るために、すみれ学級を開設し、4つ学級と2ヵ所のカフェを開設しました。

相対的貧困状態にある子ども(7人に1人といわれています)の人数は全国で2,142,000人 大分市では小学生だけで5,368人にのぼります。これらの児童・生徒に対し、すみれ学級は、無力といわざるをえません。

しかし、負けるわけにはいきません。古代ギリシャのアルキメデスは、「我に支点を与えよ。されば地球を移して見せる」といったそうです。無力、微力であっても、子どもたちの貧困をなくす支点になることはできるだろう。支点になろう。こういう心構えでこれまで努力してきました。これからも努力します。

皆さん、力を合わせて、大分県下に子どもの貧困をなくす支点をたくさん作りましょう。

1.統計からみる日本の貧困状況
日本では、7人に1人が相対的貧困状態です。

2009年国際比較
 日本14.9%(先進国35国11位)生理用品についての統計はない。
 イギリス12.1%(同16位)イギリスでは、10人に一人が、生理用品に事欠く

日本全国の2015年世帯構造
 母子家庭79万3千世帯。このうち57.3%、454,389世帯が相対的貧困状態にあります。

日本全国の2015年統計
 5歳から14歳人口 1,071万人 7人に1人が貧困。総数1,530,000人が貧困

大分県 母子家庭約10,000世帯であり、貧困世帯 5,800世帯
 小学生総数26,930人 うち5,386人が相対的貧困 相対的貧困率20.28%
■■シングルマザー貧困率58.06%
 都道府県でみると、高いほうから11番目。

2017年統計
■■常勤労働者10人以上の企業に勤める平均月給 223,000円
 相対的貧困層の月給 111,500円

フランスの子育て政策
 シングルマザー 月7万円支給

日本子育て政策
 シングルマザー 月1万円支給

学生の貧困

2.学習指導を当初よりはじめた理由
現代に限らず、貧困ないし、貧乏であることは、個々の人格が劣悪であると思われている事実がある。
そうしたなかで、子どもたちが臆することもなく、保護者も気兼ねなく子どもたちを送り出せるよう様にするために何かいい方法がないか考えた。
その結果、保護者のいないところで、食事をする子どもは、宿題もしていないのではないかと考え、宿題の指導もし、すみれ学級の間口を広くすることとした。
実際、当初は、学生バイト5人に子ども5人という事態が続いたが、新聞で、すみれ学級は「学習指導もしている」ということが、報道されると、一気に20数人がき始めた。

3.開催を週3回にした理由について
夏休み、冬休み等の長期休暇がおわり、子どもたちが、学校に帰ってくると、1学級に5、6人は、顔の青白い子どもがいる、校給食がはじまり、1週間ほどたつと、子どもの顔に血色が戻ると現場の教師はいう。
こうした子どもたちが、健全に育つためには、週3回は、お腹いっぱい栄養のあるものを食べることが必要と考えた。
実際、調理・生活指導員のママさんは、「すみれ学級の子どもたちは、自分の家の子どもの3倍は食べる」と言っている。
また、シングルマザーの多くは、ダブルワーク以上のトリプルワークをしており、平均年収も112万円内外といわれている。そうしたママさんたちにとっても、週3回は、子どもの夕食、宿題のことも気にせずおられるということは、非常に大事なことであると考えた。
子どもの貧困は、親の貧困の問題であり、この問題が解決しなければ、本質的解決にはならない。

4.無料にした理由について
お腹をすかした子どもたちが、ポケットをまさぐり、今日はお金が無いから我慢しようなどいう状態が発生することは、容易に想像でき、こうしたことに耐えきれなかったということでもある。
やりはじめてわかったことであるが、ママさんたちは子どもたちに350円わたし「スーパーでは、5時過ぎると弁当が350円になるから、弁当を買いなさい」といっている。(子どもたちがそう言っている)
が、子どもたちは、5時まで待てず、ジュースをアンパンやポテトチップを購入し、夜食の代わりとしている。
すみれ学級にくる子どもたちの中にも、来る前に、ジュースを買いポテトを食べてくる子がいます。
別府市の職員の話では、「別府では、小学生で高血圧の子、虫歯の多い子が異常に多い」ということである。
ちなみに、大分は、スナック菓子の消費量が日本一で、虫歯の罹患率も日本一である。
もう一つ大きな問題は、子どもに責任のない世界で、差別をするべきではないということである。子どもが少しでも心を痛めるようなことがあってはならない。ここでは、みんな平等にしていくべきである。
シングルマザーの平均月収が、11万円前後であることをみれば、無料にする以外なかったのです。

5.子どもたちへの指導上の問題について
私を含めて、全員が、福祉や、教育について、まったくの素人であった。
単に「子どもたちに、食事を提供し、お腹を満たし、宿題の面倒を、保護者が帰るまでの居場所作り。極めて単純なこと」と考えてしかみていなかった。
が、やりはじめてみると、いろんな子どもたちがおり、大学生の手を煩わせていた。
発達障害の疑いがもたれる子どももいるが、初期には何もわからず、ただただ、大学生の若さで対応するという状態が続いた。大過なくこれたのは、ひとえに大学生の若さと熱意によるものであつた。
発達障害等について、私が学び始めたのは、去年の11月ごろでしかなかった。
臨床心理士等の指導も仰いだが、臨床心理士も、全くの素人が対処する最善の方法は「すぐ褒めてやることが重要」というだけであった。
学生は、実践のなかからすでにそのことは、認識し実践していたが。
この問題に解答はないと思える。

6.日曜日に「昼食」提供(別府市野口と大津 ふれあい子どもカフェ)をはじめた理由について
日曜日には、給食がない。シングルマザーは、日曜日も働いている。
すみれ学級もこれ以上の「週3回運営」は、多少の困難が伴う。
また、夜間に開催していると、終わりは、暗くなり、どうしても安全上の問題からすみれ学級に近い所に住んでいる子どもに限られる傾向がある。
冬でも「日曜日の昼は、2km離れても安心して来れる」と考え「昼食」を提供することとした。

7.今後の計画について
子どもの貧困は、緊急に解決しなければならない課題である。
しかし、行政の直接の支援はない。
大分県下の子ども食堂を運営している方々と連携し、子ども食堂を増やしていきたい。

2018年11月  公益財団法人 すみれ学級  理事長 藤井富生

 


公益財団法人に移行しました 2018年4月2日 PDF

財団法人に移行した理由 2017年5月1日 PDF